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小さな農家の野菜は美味しい!?

小さな農家の野菜は美味しい!?

曲がったキュウリ、キズの入ったナス、いびつな形をしたトマト・・・「訳あり野菜」と聞いてイメージするのは、ご年配の、もしくは小さな規模の農家ではないでしょうか?

実際、私もそうでした。テレビで訳あり野菜が取り上げられるとき、決まって困った顔のご年配の小さな農家が映っていたような気がします。私の実家もそんな小さな農家であり、確かに曲がったキュウリが成っていた記憶があります。

事実、小さな農家のほとんどは、市場に野菜を出荷することはなく、市場の規格に合わせて野菜を作ることはしません。規格に合わせて野菜を作り揃える“プロ”ではないのです。

だから美味しくない、かというと、そうではない。

小さな農家が野菜を作る目的は「美味しいものを食べたい」「体に良いものを食べたい」という方がほとんどです。自家用を兼ねているから、自分も家族も食べることを念頭に野菜を作る。

すると、作る野菜の品種を選ぶ際に「美味しい」が基準になります。「型が揃う」「病気に強い」「沢山採れる」は優先しない。
実は、同じ種類の野菜でも品種によってかなり味の差があります。それを農家は知っている。

まごやさいでは、出荷農家さん向けに野菜種の共同購買をしており、皆さんが選ばれる種をみると一目瞭然です。まずは「美味しい」と高評価の品種。作るのが結構難しいものでも、作ってみたいと果敢にチャレンジされます。

そして、作り方。なるべく農薬を使わず、できればゼロで育てたい、というのが心情です。

では、農薬が悪者かというとそうではないです。市販の農薬はきちんとした検査・検証をした上で販売されており、用法用量を守れば人体への危険は無いと言って差し支えないと思います。

それでも、食べる姿を想像すると使いたくない。なので、例えば、手間がかかっても害虫などは手で取り除く。農薬を使えば作業時間が1/10ぐらいで済むのにです。“プロ”はそんな無駄はしないですよね。

刈った草でたい肥作り

また、無理に早く作らない。速効性のある化学肥料を投入して早く大きくするような作り方はほとんどしないです。使うのはたい肥やもみ殻、刈った草などの自然由来のもの、いわゆる有機肥料が中心です。即効性はないですがじわりじわりと長く効きます。

しかもほとんどが露地栽培(ビニールハウスではない)ので、晴れ・雨・高温・低温など色んな天候の変化を受けながら、本来の速さでじっくり育つ。それが味の濃さだったり香りの強さだったりに影響が出るのだと思います。

それと、野菜の持ちが違う!との話もよく耳にします。我々が納品している飲食店の方々からのお言葉。料理人として色々な野菜をお使いになる中で、我々の野菜が時間を経てもシャンとしている、歯触りが良い、悪くなりにくいのでロスが少ない、などと評されることが多いです。ちなみに、まごやさいの販売の70%は広島市内の飲食店です。

東京にいた頃、母から送られてくる野菜が美味しいと思っていたのは理由があったのだと、この仕事をするようになって分かりました。

蛇足ながら、我々の納品先の一つに、福屋さんという老舗の百貨店があります。その地下1階で(いわゆるデパ地下ですね)小さいながらまごやさい専用のコーナーを設けて頂き、もう10年以上販売しています。

ここまで長く販売し続けているのはまごやさいのみ。人気の売場なので色々なところが野菜を販売されますが、続くところはほとんどありません。なかなか厳しい売場でもあります。

販売で売場に立った時のこと。お買い上げいただいたお客様に「いつもありがとうございます」と声をかけると、「だって、おたくの野菜、美味しいものね」と一言。何人もの方にそう言って頂き、やっぱりそうなんだ、と改めて思いました。

そんな小さな農家が作った美味しい野菜をご家庭で味わうことのできる野菜セットを通販でご用意しております。ぜひご覧ください。

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