深堀り!旬野菜の話「オカノリ」
オカノリという野菜をご存じでしょうか?知らない、食べたことない方も多いのではないかと思います。
漢字では「陸海苔」と書きます。刻むと粘りが出て海苔(海から上げた状態)に似ているとか、炙ると海苔のような香りがするため、この漢字が当てられたようです。
ウチワのような幅広の葉で、アオイ科に属します。アオイ科の野菜と言えば代表的なのは「オクラ」。実際、葉の形や触った感じもちょっと似ています。
粘りも共通。味もオクラに似ているといえばそうかも。クセが少なくツルっとのど越しの良い味わいで、代表的な食べ方はお浸しです。2~3分茹でて刻んでおかかを振ってとポン酢をかければ出来上がり!
他にも、白和えや炒め物、みそ汁の実、大きな葉を活かして手巻き寿司の巻野菜に使うのも良いかも。
夏に採れる貴重な葉物でもあります。盛夏に露地栽培で収穫できる葉物野菜はとても少なく、このオカノリ以外には、ツルムラサキ、エンサイ(空心菜)、モロヘイヤ、ヒユナ(ジャワほうれん草)、オカワカメなどです。
エンサイ以外はみなネバネバ系です。しかも全て生命力が非常に強いです。葉を摘んだり、茎を切り取ったりして収穫するのですが、次から次へと茎が伸び葉が生えてきます。
特にオカノリは寒さにも比較的耐性があり、上手く育てれば半年以上収穫し続けることができるほどです。
蛇足ながら、名前が似ている「オカワカメ」は茹でると本当にわかめのような感じになります。こちらはツルムラサキ科のつる性植物なので植生は別物なのですが、販売する者の心情として、陸のノリとワカメで何となく兄弟的な扱いをしてしまいますね。
そんな、今が旬のオカノリなど、小さな農家が作った美味しい野菜をご家庭で味わうことのできる野菜セットを通販でご用意しております。是非お試しください。