深堀り!旬野菜の話「レンコン」
まさに今が旬のレンコン。
中国地方では山口県の岩国市が産地として有名です。全国一の生産量を誇るのは茨城県で国内全生産量の約50%を占めます。
広島県でも安芸高田市吉田町や東広島市志和町が産地。両方ともまごやさいのある向原町から10kmほどの距離にあります。
どうやってできるの?
レンコンは水を張った圃場・レンコン田で育ち、この辺りの植え付けは4月。収穫は早い品種で8月末ぐらいから始まり、3月ぐらいまで収穫が続きます。
ちなみに、売られているレンコンを植えても成長しません。植え付け用は、収穫せずにそのままハス田に置かれている芽の付いたものを、その時期に掘り上げて使います。
一定の間隔を取りながら、芽の部分が折れないように慎重に泥の中に埋めていきます。作業は全て水が張られた泥の中、重労働です。
レンコンは成長が早く、適宜施肥し、日照があればぐんぐん大きくなります。
そして収穫。大規模な生産者の多くはレンコン田の水を噴射して泥を飛ばして収穫しています。これを水掘りといいます。
もう一つは、手掘り。この場合はレンコン田の水を一旦抜いて表層の泥を剥がし、その後に専用の鍬を使ってレンコンの周りの土をよけながら収穫します。
まごやさいの生産者は手掘りです。手間はかかるのですが、収穫時にキズが入ることが少なく、また折れることも少ないのでこの方法をとっています。
味の特徴は?
掘り出したレンコンはつながっており、先端の芽が付いた部分が新節、その後ろから、1節・2節・3節・4節と繋がっています。3節までしかないものもあれば、4節まであるものもあります。
できる順番は4節側からなので、そちらから長男・次男・三男・末っ子などと呼ぶこともあります。
面白いのは、部位によって味が違うこと。4節側の方が繊維質が多く栄養豊富。4節側を切るとザリザリという音がし、1節側はシャキッと切れます。
よって、4節側ほど硬めでしっかり火を通した方が食べやすいです。加熱するともっちりした感じになり、煮物で使うと美味しいです。また、すりおろして団子やハンバーグにするのもお勧めです。
1節側は柔らかく、酢レンコンやキンピラが美味しいです。さっと湯通ししてサラダでも。
2節はステーキやはさみ揚げ・かば焼きなどによく合います。特におすすめは2cmほどの極厚に切った天ぷら。これだけで十分満足な一品になります。
繋がった一連物を買って、部位ごとの味の違いを楽しむのも良いですね。
保存のことなど
そのまま置くなら泥付きのままの方が持ちます。
とはいえ、常温では1週間ほどで傷んできます。キズがあったらもっと早くダメになります。切ったものも同様です。
気温が高いとさらに痛みが早いです。20度以上であれば常温に置かない方が良いです。
傷むとキツ~い匂いが出ますのですぐ分かります。
洗って保冷袋で冷蔵や冷凍が基本ですが、生産者曰く、ちょっと湯通ししてから保存する方が長持ちするとのこと。水洗いでは雑菌が残ってしまい冷蔵しても痛みが出やすいようです。
酢水にさらすのも一つの方法です。節があるものが中まで浸透しないので、縦に割って酢水に漬けることをお勧めします。
冷蔵の場合は、濡れた新聞やぺーパータオルにくるんで、冷蔵ではラップで包んでから保冷袋に入れたほうが良いです。
冷凍すれば1ヵ月以上持ちます。冷蔵では1週間ほど。
とはいえ、採りたてのものがやっぱり美味しいです。できれば早めに食べて頂ければ嬉しいですね。
まとめ
そんな、今が旬のレンコンなど、小さな農家が作った美味しい野菜をご家庭で味わうことのできる野菜セットを通販でご用意しております。是非お試しください!