深堀り!旬野菜の話「カブ」と「間引き菜」
これから旬を迎えるカブ。絵本「おおきなかぶ」にも登場する野菜です。(ロシアの民話です)
さすがに絵本のものほど大きなものは見たことがないですが、大きくなる根菜で、3kgを超えるものもあります。
ただ、流通しているものはソフトボール大(1kg前後)からピンポン玉大(40g前後)が中心。大きいと持ち帰りが難しいようで、あまり売れないですね。
栽培について
カブの種は小さく「筋まき」という方法で種をまきます。直線状に少しくぼみを作り、そこにパラパラと種をまき、最後にうっすた土をかけます。
中カブであれば最終的に間隔を15㎝前後、小カブであれば7,8cmの間隔をあけて育てるのですが、筋まきをするともっと狭い間隔で芽が生えてきます。
上記写真は筋まき後にそのまま10cm程度に育った状態です。そこから適正な感覚を開けるために「間引き」を行います。まごやさい農園では10cm程度に育った時と20cm程度の時と2回間引きを行います。
その際に出るのが「間引き菜」。葉がとても柔らかく、クセも少なく美味しいのですが、傷みやすいので販売されることはあまりなく、農家が自家用に持って帰って使うことが多いです。
まごやさいでは、この間引き菜も商品として販売しています。間引いて即出荷、1時間後にはパッケージされて保冷環境に置かれる、高い鮮度(時間×温度管理)を維持して販売する仕組みがあるからできることで、飲食店からも沢山ご注文を頂く人気野菜となっています。
コート種子と言われる、種一つ一つにコーティングがしてあるものもあり、こちらは発芽率が高いので、始めら適正間隔を空けて種をまいていきます。よって、間引きは必要ありません。
間引き菜が出るということは、昔ながらの種まきをしているということになります。
ちなみに、この間引きは大根やホウレン草、小松菜、からし菜など結構多くの野菜でも行います。それぞれ味の特徴があり、生食できるものがほとんど。是非お試しいただきたいと思います。
味の特徴と食べ方について
まずはカブから。
年中で回ってはいますが、寒くなるこの時期からが旬です。気温が下がるほど甘みが増します。瑞々しくしっとりとした食感は生でも美味しい。特に小カブはサラダ向きで、そのままくし切りしてサラダに散らせばOK!酢の物や、そのままスープに入れても良いですね。
大きめのカブは皮を剥いて使います。蒸し料理や煮物、漬物などが代表的ですが、お勧めは厚切りして鉄板焼き。バターを敷いて両面を焼きサッと塩を一振り。カブから水分がにじみ出て旨みが増し、ナイフとフォークで頂きたい一品になります。
次に間引き菜。ちょっと小松菜に似た風味があり、葉はもっと薄く柔らかくクセや辛みはほとんどありません。こちらはサッと茹でてお浸しや胡麻和え、刻んで汁の青味に使うのも良いですね。炒め物に使っても美味しいです。
もし、小指大の小さな根が付いている場合(草丈20cm程度で間引いたもの)にお勧めしたいのが浅漬け。根も一緒に浸けるとビジュアル的もGood!もちろん美味しく、食卓で会話の花が咲くこと間違いなしです。
保存について
カブは冷蔵すれば結構長持ちします。
葉を根元から切り、新聞に包んでポリ袋に入れて保存するのをお勧めします。
ラップに包んで冷凍すればさらに長持ち。解凍して使うと味が浸みやすくなるので、煮物などに良いです。
葉の部分はなるべく早く使うことをお勧めします。茎や葉が折れやすく、折れた茎と葉は早いと1日も経つと黄色くなってしまいます。
保存するとすれば、サッと茹でて適当な長さに切り、保存袋にいれて冷凍します。
冷蔵であれば、切らずに濡れ新聞に包んで冷蔵庫に立てて保存します。それでも2.3日中には使った方が良いです。
間引き菜は保存せずに使い切りましょう!
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