深掘り!旬野菜の話「コールラビ」
コールラビ、最近は産直市などで見かけるようになりましたが、まだメジャーな野菜とは言い難いかもしれません。
一見すると根菜のようにも見えるこの野菜を、今回は深掘りしてみたいと思います。
栽培について
先に根菜のように“見える”と書きましたが、写真の畑で育っている姿(まごやさい農園で撮影)を見れば一目瞭然、根元に近い茎の部分がこの野菜の正体です。
そこから放射状に葉が伸びて成長します。出荷の際は上部の短い葉だけを残し、他の葉を落とすため、根菜のような形になります。
キャベツの仲間で、栽培方法もキャベツ同様です。肥料はたっぷりめ、乾燥時には水やりをきちんと行います。株間は30cmほどです。
キャベツとの違いは虫食い被害。キャベツに比べて虫食いが少なく、またもし虫が付いても葉の部分が多く、可食部にはほとんど付きません。生育初期に寒冷紗などで囲んで防虫すれば、この時期のものは農薬を使わなくても問題なく育ちます。
肥大化する可食部が野球ボール大になったら収穫適期。採り遅れると割れたり、硬くなるので要注意です。
味の特徴と食べ方について
コールラビはドイツ語で、コールとラビに意味が分かれます。コールはキャベツ、ラビはカブを表し、和名は蕪甘藍です。ちなみに甘藍はキャベツのことで、カブのようなキャベツという意味になります。
その名の通り、味はキャベツそのもので、芯に近い甘みがあります。食感が生だとシャリっとして瑞々しくまさにカブのような食感です。
皮の部分は硬いので剥いて使います。特に根に近い部分はとても固いので、はじめに半割りしてV字型に根の部分を落として皮剥きをした方が安全です。
薄めの短冊切りにすれば生でも美味しいです。甘み・旨みに加え、ちょっとクリーミーな感じもあり、胡麻ドレッシングとの相性が良いと思います。櫛切りにしてマヨ味噌でディップサラダにしても良いかも。
炒め物もお勧めです。キャベツと違った食感が面白い炒め物に仕上がります。
その他、角切りしてスープ、パスタの具や煮物でも使えます。ピクルスにしても美味しいです。こうして列挙していくと、結構用途の広い野菜だと言えます。
保存について
保存する際は、葉の部分は切り落として、新聞などに包み、冷蔵庫で保管すれば1週間ぐらいは持ちます。
切って冷凍保存も可能です。ただし、加熱すると柔らかい食感になり生食や炒め物には不向きです、煮物やスープで使いのが良いと思います。
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