深堀り!旬野菜の話「芽キャベツ」
フランス料理などで何度か見かけ、その姿の可愛さから就農した際に是非作ってみたいと思った野菜の一つです。
そして、実際に作って、その姿に本当に驚いた野菜でもあります。
栽培について
実際に、収穫前には上記の写真のようになります。茎にびっしり芽キャベツが付いて、まるで緑のパイナップルのよう。ここまでにするのに半年近くかかりました。
種を直接畑に蒔いても出来ないことはないですが、植え付け時期が7~8月で、雑草もぐんぐん伸びるので負けてしまうことが多く、ポットで苗を仕立てた方が無難です。
1か月後ぐらいに水はけのよい土壌に定植し、1か月毎に追肥をしていきます。肥料切れを起こすとあまり大きくならず、粒は小さく、数も少なくなります。
成長すると葉の付け根から小さなキャベツが付いてきます。
葉は、上部の10枚ぐらいを残して取り除きます。そのままにしておくと葉柄部に芽キャベツが接触していびつなものができる場合が多いです。
また、下から10個ぐらいの芽キャベツは早い段階で取り除く方が良いです。ちょっと勿体ないですが、しっかり結球しないことが多く、また、残すとその部分に栄養を取られ、上部があまり肥大しないためです。
暑さに弱い野菜でもあるので、日差しが強い暑い日は寒冷紗などで遮光します。
ただし、本来日当たりの良い場所を好む野菜ですので、ずっと遮光するのはお勧めできません。
収穫は、親指で押して茎から折り取るように収穫します。ハサミや包丁でも良いのですが、根元まで刃が入りにくく、無理に切り取ろうとするとキズが付いてしまうことが多いです。そうなると売り物になりません。
味の特徴と食べ方について
しっかりキャベツの風味があります。
丸ごとの状態で食べるので、薄い葉が折り重なった葉は、サクサクとした食感です。
甘みは(寒い時期の甘みの強いキャベツと比べると)それほど強くはありません。
お勧めはホワイトシチューです。真っ白なシチューに緑の小さな玉が浮かんだ様に思わず笑みがこぼれます。クリームの味とよく合い、食感的にも良いアクセントになります。
また、ポトフやコンソメスープにもよく合います。
バター炒めお勧め。キャベツ同様、ベーコンとの相性が良いです。
アンチョビとも合います。オイル系のパスタで使っても面白いですね。
温野菜やトマト煮込みなどに入れても良いです。
こうして挙げていくと、結構用途の広い野菜です。
一口大で食べやすく、見た目も可愛く、飲食店にとても人気があります。
そんな、今が旬の「芽キャベツ」など、小さな農家が作った多様な野菜をご家庭で味わうことのできる野菜セットをご用意しております。
是非お試しください!