深掘り!旬野菜の話「サニーレタスと田植え」
秋から冬のイメージが強い野菜かもしれません。 冷涼な気候を好み、一般的には11月~1月が主な収穫期とされています。 しかし、地元ではこの時期に収穫するように作る農家がかなりいます。
栽培する理由
2月に播種、ハウスやトンネルで苗を仕立ててから移植し育てると4月半ばからでも収穫が可能です。少し手間はかかりますが、それでもこの時期に作る理由は田植えにあります。
サニーレタスは地元で「チシャ」と呼ばれ、その代表的料理が「チシャもみ」。これが田植えの時に振舞われました。
今では各家が田植え機を所有し単独で行いますが、田植えは且つては地元の代表的な共同作業でした。
家ごとに田植えの日取りを決め、それぞれの日に近所の人々が集って一気に田植えを行います。昼食はその日田植えをしてもらう家が受け持ちます。
その昼食での定番料理がこの「チシャもみ」。各家が育てた自慢のチシャを塩でもみ、塩サバを焼いてほぐして混ぜ込み、酢味噌で和えれば完成です。
重労働の後の体には塩サバの塩味が美味しく、酢味噌の酸味でさっぱりと、暑い日でもどんどん食べることができます。とてもシンプルな料理なのですが、各家ごとに味が違い、それも楽しみであり話題になりました。
そんな背景があり、今でもこの時期にチシャを育てる農家が多いです。
味の特徴や食べ方
露地でじっくり育ったサニーレタスは葉が厚めで甘みや苦みが混じりあったような深い味わい。
弾力のある食感で、サラダにすると食べ応えがあります。
しなやかで折れにくい葉は巻き野菜にも向きます。焼いた肉を葉で巻くとさっぱりと食べることができます。
炒め物でも美味しいです。缶詰のツナやイワシなどと相性が良いです。
そんな、今が旬の「サニーレタス」など、小さな農家が作った多様な野菜をご家庭で味わうことのできる野菜セットをご用意しております。
是非お試しください!